先日、浦添市教育委員会の教育長と会議をしました。
その中で印象に残った言葉は、
「沖縄に外から入る人は、グー、チョキ、パーだ。
みんな、握りこぶしで頑張るぞ!って入るのでグー。
すると、皆、仕事が遅いとか、やる気ないとかの温度差を言い始めて、
人を遠のけたり、切り始めるのが、チョキ。
挙げ句の果てに、だめだー、やめたーと手放して、手を挙げるのがパー。
このケースがとても多い。
うまくいくのは、まずは自分の実績も考えも手放して地域に入るパー。
フラットな付き合いの中で、必要な人を選び(チョキ)、
チームを固い握手でつくるグー。
パー、チョキ、グーなんだよ。」
とても納得。
これは沖縄に限らず、どの地域でもそうかもしれない。
地域に都会から入る若者はグー、チョキ、パーが多い。
海士町では、まずはパーになれとY課長に徹底的に仕込まれました。まだ出来ているかはわからないけど、意識はしています。
地域によって問題は異なるし、それが生じた経緯も、原因も異なります。
であれば、当然、解決策も、解決するプレイヤーも異なります。
でも、なぜか皆、これでいいはず、と、解決策から入るものです。
問題解決で注意すべきは、解決策から問題を作り上げてしまうこと。
あくまで問題意識から考えるべきなのだけど、うまくいった解決策を使いたがります。
おそらく、人は誰もが「楽」をしたがる。
便利な武器を手に入れたら、使いたがる。
デートで、相手にウケが良かったお店はまた使いたがる。
相手が別人でも。
誰もがある現象でしょう。
でも、本当に問題は同じなのでしょうか?
原因や経緯は同じなのでしょうか。
頭や気持ちを一度、開いて考える必要がありそうですね。
パー、チョキ、グー。
「握りこぶしと握手はできない」
ガンジーの言葉が浮かんだ会議でした。