2018年12月11日火曜日

全国の高校の先生方へ&12/20の全国同時多発的お披露目会のお知らせ

 弊社が開発した学問カルタが商品化します!
ついに念願の市場に投入です。創業以来、永きに渡りお世話になっているベネッセコーポレーション様からの発売です。
 「進路サポート」に学問カルタが付属し、ワークシートも掲載されています。
 正確には「未来を拓く探究シリーズ 進路サポート」です。お披露目会はベネッセさんが12/20に開催する「探究キャリア研究会」にて。僕が全国の会場をネットでつないで全国の先生方と同時多発的に学問カルタの模擬授業をするとのこと。震える。
 これからは全国の高校生ひとりひとりの手元に学問カルタが届き、ワークシートでいつでも学問の理解、自身が探究していること&興味があることと学問を繋げられます。自分の関心にあった大学・学部を選択し、志望校を選ぶことでマッチングをはかり、高校生の進路満足度を上げられます。さらにミスマッチによる退学・中退を回避できます。
 これからはPBLなどの探究学習が求められます。が、探究した内容と志望校をつなげる”学問”に対する理解がなかなか進まないのが現状。このままでは生徒の志望校選択にミスマッチが起きてしまう。これは高校生、高校の先生方、大学にとって三方悪し。ゲーム感覚でワークショップ形式で学問を理解し、志望校選択のきっかけにできるのが学問カルタ。没入しながら学問を学べます。
 開発から市場導入まで4年ほどかかりましたが、改良を加えつつ、高い参入障壁をビジネスモデルを構築することで、競争優位性と共に実現したい。海外にも出したい。
 この他にも開発中の教材や仕組みがあるので矢継ぎ早に市場に出して行きます。
 そうだ、弊社はそもそも教材作成会社でした。
 今後も教育現場に入り込み、生の課題を抽出しつつ、解決策を教材化して現場に送り届けます。

2018年11月5日月曜日

自分にとっての“イイ仕事”を“させてもらう”

10/26-28は島の教育会議で隠岐島前・海士町へ。高校魅力化プロジェクト10周年ということで、大々的な会議に。お誘い頂き、里帰り。
僕のミッションは夢ゼミ未来会議。与えられた時間は80分。この時間のために、一ヶ月前から学習センターの夢ゼミ担当と会議を繰り返す。最初は80分のために一ヶ月も時間かける?と思ったが、これがまた手強い。全然、決まらない。考えては壊し、考えては壊し。いつのまにか、明後日には島に行く日程に。
流石に、焦り始め、最後の会議では「その場で決めましょう。丸腰で来てください。」と。「ええええええ、まぢで?まぢで?言ってる??」と不安Max。
パワポ芸人の僕としては、武器も持たずに北斗の拳の世界に投げ込まれる様なもの。あまりの投げっぷりに「?????」の状態。が、ちょっとワクワクする自分がいた。恐怖体験が少しずつアドレナリンを分泌して、その状態にほくそ笑む感じ。学習センターのメンバーが、先生から聞いてきた「まずは話を聞こう。話はそれからだ。」が、響いていた。

見事に、パワポを何も作らずに、10/26の昼に島に着く。
夢探究未来会議に圧倒され(これはまた別に書く)、感動していたのも、束の間、自分の時間が近づく。
不安だ。どうしよう。何をすれば良いんだろう。
そんなことばかりが頭をぐるぐると回っていた。
そんなこんなで、夢ゼミの時間も始まってしまった。パワポも資料もないのに、意味ないのに、パソコンとか開いてみた。苦笑
教室の中には魅力化プロジェクトを、推進してきた副町長以下、行政の方々、元島根県教育長、現役島根県教委、歴代校長、元魅力化コーディネーター、学習センタースタッフ、現役の先生などなど、錚々たるメンバー。こんなに来るなんて聞いてない。笑笑
これだけの人を前にして、何も話すことが決まっていない‼️ピンチ‼️

でも、こういう時にこそ、出てくる言葉を自分で、
どこかで期待していた。
ロジックではなく、戦略とかではなく、ただ、その場を感じて出てくる想いと言葉。
その場の空気と匂いと音から出てくる、騒がしさとシーンとした静寂の境にいると、滲み出る言葉。

しばらくして、「ここにいる人たちと、魅力化プロジェクトを繋げるものは何だろう?」と言う言葉が出てきた。これだけの人達が高校魅力化プロジェクトに関わってきた、関わっている、今後関わっていく。
自分とプロジェクトを繋げる言葉が、聞きたい。
自分とプロジェクトを繋げる言葉。
そして、それは自身の生い立ちから出てくる醸し出される言葉。自身の過去と現在、未来と自身の目の前にあるプロジェクトを繋げる言葉にこそ、皆を本当に繋げ、本当のチームになる、同志になる、それを見てみたい、言葉が聴きたい、と思った。3分前までに出て来なかった言葉と問い。

僕にとっては「挑戦」
慎二という名前は、一番ではなく二番で一番を、追いかけ続けろ、挑戦し続けろという想いが由来。
だから、挑戦し続けた。
5歳で三輪車で千葉から東京に行ったり、虫が嫌いなのにボーイスカウト入ったり、中学受験したり、海外留学したり、ラグビー始めたり、塾講師始めたり、起業したり、経営者しながら、大学の教員なったり。
僕にとっては「挑戦」が生きるキーワード。
魅力化プロジェクトも挑戦の一つ。
でも、最近は少し落ち込んでいた。全国に魅力化プロジェクトを拡げることは簡単ではない。目の前で否定され、批判されたりすることもある。でも、批判する相手だって、立場と想いあってのこと。その難しさに心折れそうな時も正直あるし、今もある。でも、久しぶりに島前高校にきて、魅力化プロジェクトのメンバーにあって、この教室での空気、匂い、音の中で、やはり、元気になっていて、「あ、僕はプロジェクトからいつも挑戦する機会をもらっていたんだな」とふと気付いた。自分とプロジェクトを繋げるモノ。

この問いかけからのワークショップが、よかったかどうかは正直わからない。皆からはお疲れ様、よかったよと言われながらも、やっぱり納得がいっていない。
ずっと気になっていた。

でも、受けてくれた方からのメッセージ、そして想いと感想をいただき、本当に安心した。報われた気がした。

自分は実は仕事をさせてもらっている。
自身が、成長する仕事は、させてもらえる。

自分にとっての“イイ仕事”を“させてもらう”

自分の持つ知識とか能力とか、立場とはぜーんぶ投げ捨てて、一人の人間として、皆と対峙した時に出てくる、新しい自分との出会いこそ、自己成長なのかもしれない。

そして、今の夢ゼミメンバーに“イイ仕事”を“させてもらった”のだと思う。これは、今のメンバーからの「もっと良い夢ゼミを創っていきますので、外から見て悔しがってください。」というメッセージだったのかもしれない。

仕事をさせてもらった上で、成長までさせてもらった。もし、それが周囲の成長や気づきにつながるのであれば、本望。

もしかしたら、少し仕事の仕方変わるかも。もし、パソコンを使わなくなったら、それは、その仕事を通じて、新しい自分を見たいからかもしれない。笑

隠岐島前高校魅力化プロジェクトのメンバーは、よく泣く。僕は泣くのが不得意で、下手なので、できれば泣きたくない。

ただ、夢ゼミの最後に「9年前に、このプロジェクトに初めて参加した時にら見たかった風景を、見せてくれてありがとう。」と言った時と、メッセージをもらった時は、実は泣いていたのは、ここだけの秘密である。

2018年8月1日水曜日

グー、チョキ、パーからパー、チョキ、グーへ

先日、浦添市教育委員会の教育長と会議をしました。
その中で印象に残った言葉は、
「沖縄に外から入る人は、グー、チョキ、パーだ。
 みんな、握りこぶしで頑張るぞ!って入るのでグー。
 すると、皆、仕事が遅いとか、やる気ないとかの温度差を言い始めて、
 人を遠のけたり、切り始めるのが、チョキ。
 挙げ句の果てに、だめだー、やめたーと手放して、手を挙げるのがパー。
 このケースがとても多い。
 うまくいくのは、まずは自分の実績も考えも手放して地域に入るパー。
 フラットな付き合いの中で、必要な人を選び(チョキ)、
 チームを固い握手でつくるグー。
 パー、チョキ、グーなんだよ。」

とても納得。
これは沖縄に限らず、どの地域でもそうかもしれない。
地域に都会から入る若者はグー、チョキ、パーが多い。
海士町では、まずはパーになれとY課長に徹底的に仕込まれました。まだ出来ているかはわからないけど、意識はしています。

地域によって問題は異なるし、それが生じた経緯も、原因も異なります。
であれば、当然、解決策も、解決するプレイヤーも異なります。
でも、なぜか皆、これでいいはず、と、解決策から入るものです。

問題解決で注意すべきは、解決策から問題を作り上げてしまうこと。
あくまで問題意識から考えるべきなのだけど、うまくいった解決策を使いたがります。
おそらく、人は誰もが「楽」をしたがる。
便利な武器を手に入れたら、使いたがる。
デートで、相手にウケが良かったお店はまた使いたがる。
相手が別人でも。
誰もがある現象でしょう。
でも、本当に問題は同じなのでしょうか?
原因や経緯は同じなのでしょうか。

頭や気持ちを一度、開いて考える必要がありそうですね。

パー、チョキ、グー。


「握りこぶしと握手はできない」


ガンジーの言葉が浮かんだ会議でした。