一部の方には伝えてきましたが、2017年度4月から金沢にある、北陸大学経済経営学部教授として着任しました。
元々、高校の頃から「理論と実践を両立する〝闘う大学教授〝」 に憧れていました。理由は知る人ぞ知るマスター・キートン。 欧州を中心に世界中を股にかけて難事件を考古学の知識を使って解 決していきながら、ドジで人間味あふれるキートンが好きだった。 その時から”理論と実践を両立”がテーマ。
SFCを卒業し起業。消えていく起業仲間を横目に見つつ、 いつの間にか移住定住などの地域活性化・ 地方創生事業にも関わり始め、仲間やスタッフも増え始めた。 北海道から沖縄、協働先はイギリスやバングラデシュまで。 今後はファンドと協働したグラミン銀行の日本版のマイクロクレジ ットみたいな起業家育成事業にも地方を中心にスタートの予定。 紆余曲折もありつつもなんとか億単位の事業まで届いたので、 スタートアップとしての経営者としては一つの区切り。
このまま進んでいけばいいじゃないか、と言われそうですが、
大学に目を向けたきっかけは、 隠岐島前高校魅力化で関わって居た夢ゼミの1人の生徒の声。
「大学が面白くない」
君が面白くしろ!とも思うけど、でも、限界がある。 安易に専門学校ではなく目的を見つけて大学もいいよ、 と地域の子供達に伝えては来たけども、 その大学が面白くないと意味がない。 いくら目的を持っても面白い大学だけではない。
そう悩み始めたのは3年前。そんな時に、 入ってきた大学の教員の話。大学改革も今後していくという。 これだ、と思った。最近、猫も杓子も公立化に走る地方私大の大学改革が多い。 しかし、この大学は枠ではなく、中身から、 一番大切な本質から変えようとしている。 この挑戦は面白いと思った。
確かに、この挑戦は難しいだろう。でも、起業した時とは違って夢を支えてくれる仲間がいる。
みかんが好きな人は、”切り開いた後は僕らが整えるから” とも言ってくれた。僕の夢を話したら、 飛び込んでくれた人がいた。
みかんが好きな人は、”切り開いた後は僕らが整えるから”
もちろん、僕一人なら挑戦はしないだろう。
でも、仲間が応援してくれるのにやらない理由はなんだろう?それに、子供達に夢の大切さを、あーだこーだ、 理論こねくり回して、こうでござる、とか言うのではなくて、大人は夢を追っている姿を見せることなのではないだろうか。僕は夢を追う大人の背中を高校魅力化で関わっている地方の高校生 にも、 目の前の大学生にも自身のキャリアに試行錯誤する若者にも、 大人にも見せてみようと思う。
でも、仲間が応援してくれるのにやらない理由はなんだろう?それに、子供達に夢の大切さを、あーだこーだ、
大切なのは走り続けることじゃない、 走り始め続けることって穴という穴から液体を出しながらかっこ悪くてもいいので、体現しようと思います。
いつか、キートンに追いつきたい。