2016年8月15日月曜日

足元を世界の中心とする

教育に関わり始めて早22年。

地域活性化や地方創生に関わり始めて7年。

やはり、考えるのは「どんな人材を育てたいのか」
主体性が必要とか、問題発見解決能力とか、未来からの留学生とか、グローバル人材とかグローカル人材とか、ブーメラン人材とか…いろいろ出てきたけど、今改めて、育てたいなぁ、と思う人材像の言語化を試みていた。

きっかけは久米島での魅力化プロジェクトで目指す人材像について考え始めたことから。そこで出てきた言葉は「足元を世界の中心にする」。

自らの足元を世界の中心として、今、自分の足元にある、ふるさとを、地域を、組織を盛り上げていける人材。
田舎にあるからとか、条件が不利だからとか、格差があるからとかで文句言って、諦めて、外部のせいにして、思考と行動を停止するのではなく、置かれた場所で咲く人材。

限られた条件、リソース、不利な状況でも、それらを言い訳にせず、きられたカードで、行動を起こせる人材。
置かれた場所が田舎の場合、地方都市とか東京の方がなんとなく、地位が上で、世界の中心に近いんだ、という考えは中央集権体制の考えであって、下手すれば植民地の発想であって、自分の足元が世界の中心であり、東京だろうが、パリだろうが、NYだろうが、
グローバルを構成するローカルの一つでしかなく、自分の足元を盛り上げるために、
これらの地域とどうやって付き合っていくのかを、主体的に考え、行動できる人材。


これは自分の足元がベンチャーだろうが、中小企業だろうが、同じこと。
独立は孤立と違う。独立は、持続的な依存関係を増やすことで実現できることだと聞く。持続的な関係には互いのwin-winな関係が必要。
自身の地域の強みや特徴を、相手の地域の課題解決や付加価値創造につなげることができる思考が必要。でも、その時には地域の人たちの協力が必須。

「足元を世界の中心とする」これが当面の僕の考える目指すべき人材像かなと、考えています。